2015.06.26 08:00大分合同新聞 法律あれこれ「自筆証書遺言の有効性」自筆証書遺言の有効性Q.私の夫は、全財産を私に遺贈する内容の自筆証書遺言を残して、先日死亡しました。遺言を持って銀行に行ったところ、「氏名と印の位置がおかしい」と言われ、預金の引き出しを断られました。どうしたらよいでしょうか。A. 自筆証書遺言の有効性について、一度、弁護士に相談されることをお勧めします。 自筆証書遺言の要件は、遺言者が遺言の全文、日付と氏名を自書し、これに印を押すことです(民法968条1項)。この要件を満たしていない遺言は無効で、夫の遺産については、遺言は無かったものとして、相続人による遺産分割協議の対象となります。もし、協議(話し合い)ができなければ、裁判所の遺産分割調停や審判へと進みます。 しかし、遺言が有効であれば、あなたは夫の...
2015.06.21 08:00大分合同新聞 私の紙面批評「子どものSOSに対応」子どものSOSに対応全国の児童相談所での児童虐待に関する相談対応件数は、厚生労働省の統計によると児童虐待防止法施行前の1999年度は1万1631件だったが、2013年度は7万3802件と15年間で約6・3倍に増加している。虐待によって子どもが死亡した件数も高い水準で推移している。これまでにも述べたが、私たち大人は21世紀を担う人類共通の宝である子どもたちの健全な育成に真摯(しんし)に取り組まなければならない。本紙5月14日付の夕刊には、県弁護士会が開設した無料電話相談「子どもの権利110番」の記事が掲載されている。この110番の取り組みは、法律の専門家が子どもたちの“SОS”を直接受け止め、適切な対応をしていくのが狙いである。このような子どもたちのSО...