2020.06.15 08:00大分合同新聞 私の紙面批評「的確な問題提起に期待」※記事有的確な問題提起に期待 新型コロナウイルスの感染拡大で、学校現場は長期間にわたる休校を余儀なくされた。休校自体はやむを得ないものであるが、それにより、さまざまな問題が表面化した。 全ての子どもに、学習の機会が等しく保障されるべきだが、地域や学校、家庭によって授業の進み具合に格差が生じ、中でも恵まれない環境の子どもたちが一層、厳しい状況に置かれた。5月11日付「論説」が指摘するように満足に食事ができない児童の命綱となる給食はなく、自宅にいられない少女が性被害に遭う心配もあるのだ。 さらに親が休業や在宅勤務となり、家族が一緒に過ごす時間が長くなることで、児童虐待やドメスティックバイオレンス(DV)が起こりやすくなっている。 虐待やDVの背景には、貧困や孤立な...