2017.10.31 08:00大分合同新聞 法律あれこれ「土地の所有権」土地の所有権Q 自分の所有地として長年管理してきた土地の名義が、亡くなった他人の名義であることが分かりました。土地の所有権を時効取得できると聞いたのですが、どういうものですか。A 土地を自分の所有地として長年使用している場合、一定の要件((1)、(2))のもとにその土地の所有権を時効取得できます(民法第162条)。長年続いた事実状態を尊重し、法律関係の安定を図るのが趣旨です。 (1)平穏公然な自主占有 自主占有は、自分が所有者であると信じて使用することをいい、賃借人の占有(他主占有)は含みません。 自主占有の認定には、▽事実的支配の有無▽公租公課の負担の有無▽時効成立の結果、所有権を失う真実の権利者に補償や対価が与えられているか▽占有期間▽真実の権利者...
2017.10.10 08:00大分合同新聞 私の紙面批評「被害者支援の情報厚く」被害者支援の情報厚く 本紙は9月15日付朝刊で、広瀬勝貞知事が、犯罪被害に遭った人たちを支援するための県条例案を次期定例県議会に提出し、年内の制定を目指す考えを明らかにしたことを報じた。 犯罪被害者は、犯罪行為による直接的な被害以外にも、さまざまな被害・問題に直面している。再び平穏な生活を取り戻すためには、被害を受けた直後から医療、経済、生活など多面的で継続的な支援が必要で、地方自治体による支援が不可欠である。しかし、犯罪被害者が直面する問題は、社会において十分に理解されているとは言えないのが実情だ。 そのような中、本紙は犯罪被害者への支援に資する情報を継続的に提供している。8月10日付の朝刊では、犯罪被害者や遺族の経済的な被害回復の状況を知るため、県...